「音楽」って、「音を楽しむ」から「音楽」だと思っていたのですが、実は違うのだそうです。ご存知でしたか?
漢字はその成り立ちから大きく4種類に分類されます。そのうちの会意文字(かいいもじ)
二つ以上の漢字の字形や意味を組み合わせて作られた漢字です。
日+月=「明」 火+田=「畑」 木+木+木=「森」などが代表的な漢字です。。
「音楽」の「音」という漢字ですが、「口から出た声」を意味する会意文字です。
元々は「言」という漢字の下の「口」が、神様への祈りの祝詞を入れる器を表しています。そして、祈りに対しての神様の答えが「口」の中の横棒で表されているのだそうです。
次に「音楽」の「楽」という漢字です。これは象形文字ですので、何かの形がベースになっています。さて一体何の形なのでしょうか。
答えは、「楽器」です。
神事の時に、どんぐりをつけた木を楽器として鳴らしていたことから「楽」という字が誕生しました。「楽」の旧字は「樂」と書きますが、「白」の左右に「糸」の上半分がありますよね、これは、どんぐりを繋げていた糸飾りなんだそうです。
つまり、「音」とは「人や神の声」
「楽」は「楽器の音」 をそれぞれ表しているのです。
人や神の声、楽器を奏でる音は、人々を喜ばせたり笑顔にさせたりすることから、「たのしい」という意味に「楽」の漢字が後から当てはめられました。
それなので、「音を楽しむ」から「音楽」なのではなく、音楽そのものが「楽しい」という言葉の語源になっているというわけなのです。
語源を知ると、ますます「音楽」が愛おしくなってきませんか?
私たちは「音楽」と「音楽を愛する人たち」を応援し続けて参ります!